成育歯科医療研究会

本研究会は、咬合誘導研究会として1996年に発足し、
2004年から現在の名称になりました。

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会長あいさつ

 成育歯科医療研究会の第12期会長を拝命いたしました徳島大学大学院医歯薬学研究部小児歯科学分野 岩﨑智憲と申します。令和5-6年の間、本会の代表を務めさせていただきます。皆様、どうぞよろしくお願いします。
 本会では、小児の健全な成長発育を口腔を通し、歯科医療従事者の立場からどう取り組むべきか、従来の歯科的治療や予防の医療技術の側面だけでなく、患児とその療育者に対して成人までの長期に亘り寄り添い共に歩んで行く姿勢を持つことが基本的な理念として据えております。
 本会の設立当初は咬合誘導研究会と称して、咬合誘導の発展をその主たる目的として1996年に設立され、初代の居波 徹会長の下で、当時、顧問の中田 稔先生が所属されていた九州大学で第1回大会が開催されました。その後、研究会は咬合誘導の臨床だけでなく、患児や療育者に対する医療従事者としての関わり方も念頭に入れ、2004年に現在の「成育歯科医療研究会」に改称されました。
 そのため、本会は小児に対する歯科医療従事者として、一般歯科、矯正歯科、小児歯科、障害者歯科をはじめとした幅広い専門分野、また、立場も開業医、勤務医、そして大学勤務と多種多様で、専門分野と立場の違いを超え、純粋に同じ思いをした臨床医が集う場といえます。
 本会のミッションは二つです。
ひとつは先に挙げた本会の理念の実践です。そしてもう一つがこの理念を持つ若手歯科医の育成だと考えます。
これまで、歯科医師過剰が大きく取り上げられてきました。しかし、実際には都市部以外の歯学部のない地域や小児に対する専門的な歯科医療の提供の観点から見ると、決して過剰とはいえません。一方、大学に目を向けると発達期の歯科を専門とする若手歯科医が不足し、それらの領域に興味を持つ学生も少なく、そう遠くない将来、深刻な発達期専門歯科医の不足が予想され、中長期的視点で若手歯科医の育成が急務と考えます。
 本会の主な学会活動は年次学術大会と徹底討論会、そしてそれらの演題をまとめた研究会会誌があります。本研究会に興味をお持ちの先生、本会ホームページをご覧になり、まずは一度、学術大会、討論会での参加をご検討ください。

 最後になりますが、皆様にとりまして、本会と繋がりを持たれることは歯科医療人として、さらなる社会貢献に本会は役立つと確信しております。
これからも何卒宜しくお願い申し上げます。

成育歯科医療研究会 第12期会長 岩﨑 智憲

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